伊藤祐子(ピアノ)
愛知県出身。6歳の時にピアノを始める。愛知県立明和高等学校音楽科、武蔵野音楽大学卒業後、ドイツに渡り、フライブルク国立音楽大学にて、故ヴィタリ・マルグリスの指導を受け修士取得。
バーデン・ヴュルテンベルク青少年オーケストラ、フランスツアーにソリストとして参加、並びにルーマニア・クライオヴァ管弦楽団と共演。
イタリアに拠点を移し、ミラノ・ヴェルディ音楽院で、リッカルド・リサリティの指導のもとピアノ科ディプロマ取得。
その後、カナダのバンフ芸術センターに、アーティスト・イン・レジデンスとして参加。ギルバート・カーリッシュ、デヴィッド・タケノ各氏の指導を得ながら、数々のアーティストと共演し、現代音楽、室内楽の経験を積む。
イタリアに戻り、故ポリーニも信頼を寄せた現代音楽ピアニスト、マリア・グラツィア・ベッロッキオに出会い、ベルガモ・ドニゼッティ音楽院でマスター取得。彼女の所属する「ディヴェルティメント・アンサンブル」(サンドロ・ゴルリ音楽監督)で、ヴェネチアの「ビエンナーレ」、ミラノ・ムジカ主催の「ジョン・ケージ・フェスティバル」「ロンド」、など、数々の音楽祭で演奏した。2007年ストラディバリウス社より発売の「ブルーノ・マデルナ」曲集のCD録音に参加した。
フランス「サヴォイア・音楽フェスティバル」ローマ「テンピエット」、ローディ「コンテポラネアメンテ」、「ミラノ・ムジカ」、ベルガモ「ムジカ・アペルタ」、フォッジャ「ムジカ・ネッレ・コルテ・ディ・カピタナータ」ミラノ「ピアノシティ」などのイタリア国内外の音楽祭、ローマのマルチェッロ劇場、カリアリ国立歌劇場、ベルガモのドニゼッティ生家、グレッピ劇場、ミラノのアウディトリウム、パラッツィーナ・リベルティ、モンツァ・ヴィラレアーレなどのコンサートホールで演奏した。
2018年放送のイタリア・プーリア州の「パードレ・ピオ」テレビ局の音楽番組で演奏した。
2020年1月、イタリア国立放送局RAIのラジオ番組「ピアッツァヴェルディ」に出演した。
マルサラ市国際コンクール第三位、スルモナ市国際コンクール第二位、イブラ国際コンクール第三位、アクイ・テルメ「ブラームス」国際コンクール第一位、
ランポレッキオ「G.ロスピリオージ」、ソリアーノ・ルビコーネ「L.ザヌッコリ」各イタリア国内コンクール第一位、アレッサンドリア「カルロ・モッソ」コンクール第一位、並びに「カルロ・モッソ」特別賞受賞、サンタ・マリア・ディ・レウカ「ラ・メリディアーナ」コンクール第一位受賞。
2017年、田中カレンの「地球」をイタリア・ダーセサウンド社よりリリース。本年10月、フォンテック社より、ドビュッシー、ラヴェル、ブーレーズ作品を集めたCDがリリースされ、更なる活躍が期待されるイタリア在住ピアニスト。
現在、コモ国立ヴェルディ音楽院ピアノ科講師。
「ディヴェルティメント・アンサンブル」主催の「コール・フォー・ヤングパフォーマー」で、イタリア屈指の現代音楽のメゾソプラノ、アルダ・カイエッロのマスタークラス専属伴奏者を務める。